木津川市と万葉集-参考資料

今造る久邇の都は山河のさやけきみればうべ知らすらし

万葉集には、ここ木津川市に関連する歌がたくさんあるのをご存じでしょうか。そこで、今回の観光フォトコンテストでは、木津川市にちなんだ万葉歌をたどり写真のテーマとしていただきたいと思います。

万葉集に詠まれている現在の木津川市の地名をご紹介いたします。
左の歌では「久邇の都」→恭仁京。国史跡恭仁宮跡は木津川市加茂町例幣・河原他、京域は市内木津〜山城町に及ぶ地域です。
参考に地名案内一覧を下記に示します。
また、木津川市ゆかりの万葉歌をまとめたものをコチラ(PDF:377KB)でご覧いただけます。

是非皆様もこれを機に万葉集に触れていただければ幸いです。

万葉集地名案内 〜木津川市・相楽郡〜

※芳賀紀雄『万葉の歌⑦京都』(保育社、1986)に拠り、『萬葉集索引』(岩波書店、2004)、『京都府の地名』(平凡社、1981)などを参照

地名(よみ)
詳細
現在地
万葉歌巻番号
在千方
(ありちがた)
「有市(ありち)」説
「年魚市潟(あゆちがた)」説
相楽郡笠置町大字有市
愛知県名古屋市熱田区・南区の西部一帯
巻12-3161
活道の岡
(いくじのおか)
「流岡山(ながれおかやま)」説
「王廟山=湾漂山(わんびょうざん)」説
「和束」説
木津川市加茂町岡崎・井平尾
木津川市加茂町井平尾・銭司
相楽郡和束町大字白栖
巻6-1042題
活道の道
(いくじのみち)
「活道」への道、またはその地を通る道 恭仁宮跡付近または和束町付近説 巻3-479
活道山
(いくじやま)
「活道」にある山 未詳、「活道の岡」参照 巻3-478
泉(の)川
(いずみ(の)かわ)
木津川の古称 木津川市の流域のほか、咋山(京田辺市飯岡)付近もいう 巻1-50、巻6-1054・1058、巻9-1685題・1695題/歌・1708題、巻13-3240・3315、巻17-3907・3908・3957
泉(の里)
(いずみのさと)
木津川(泉川)に沿った地 木津川市木津から加茂町、和束町含む説 巻4-696、巻11-2471
泉の杣
(いずみのそま)
「泉」の地の杣山 未詳、「和束杣山」と同じとする説あり 巻11-2645
鹿背(の)山
(かせ(の)やま)
木津川市木津と加茂町をまたぐ一帯の山 木津川市鹿背山・加茂町法花寺野など 巻6-1050・1056・1057・1059
可迩波
(かには)
「蟹幡(かむはた)」説
「樺井(かばい)」説
木津川市山城町綺田
城陽市水主・寺田または京田辺市大住
巻20-4456
鴨川
(かもがわ)
木津川(泉川)の別名 木津川市加茂町の流域をいう説 巻11-2431
久迩の(新)京
(くにのみやこ・しんきょう)
恭仁京。木津川市内、旧加茂町を中心として旧木津町・旧山城町に広がる聖武天皇の都 国史跡恭仁宮跡は木津川市加茂町例幣・河原他、京域は市内木津〜山城町に及ぶ 巻3-475、巻4-765題・768・770題、巻6-1037題/歌・1050題・1059・1060、巻8-1464左注・1631・1632題、巻17-3907・3913左注、巻19-4257左注
狛山
(こまやま)
神童寺山など大狛郷東方の山地 木津川市山城町上狛・椿井・神童子 巻6-1058
相楽山
(さがらかやま)
相楽郡の山々の総称
相楽郡相楽郷の西の山々
木津川市および相楽郡一帯の山地
木津川市相楽など
巻3-481
棚倉の野
(たなくらのの)
「旧棚倉村周辺」説
「井手」説(注1)
「棚倉孫神社周辺」説
木津川市山城町平尾・綺田など
綴喜郡井手町大字井手
京田辺市田辺棚倉付近
巻19-4257
奈良(の)山
(なら(の)やま)
大和と山背の国境に東西に広がる低い丘陵 奈良市北部〜木津川市南部一帯 巻1-17・29、巻3-300題、巻4-593、巻8-1585・1588・1638、巻10-2316、巻11-2487、巻12-3088、巻13-3236・3237・3240、巻16-3836、巻17-3957
布当の野辺
(ふたぎののへ)
「恭仁宮付近の野」説
「二井(ふた(つ)い付近」説(注2)
「法花寺野付近の野」説
木津川市加茂町例幣付近
木津川市加茂町井平尾付近
木津川市加茂町法花寺野
巻6-1051
布当の原
(ふたぎのはら)
「布当の野辺」に続く原 同上 巻6-1050
布当の宮
(ふたぎのみや)
恭仁宮の別名   巻6-1050・1053
布当山
(ふたぎやま)
「恭仁宮背後の山々」説
「王廟山(湾漂山)」説(注3)
「鹿背山の別名」説
三上山〜海住山寺付近の山々
木津川市加茂町井平尾・銭司
木津川市鹿背山・加茂町法花寺野など
巻6-1055
三香原(みかのはら) 瓶原・甕原とも。鹿背山丘陵東方の盆地 木津川市加茂町例幣〜観音寺 巻4-546、巻6-1051・1059題/歌・1060
三香原の新都
(みかのはらのしんと)
「久迩の(新)京」と同じ、恭仁京   巻17-3907題
三香原の離宮
(みかのはらのりきゅう)
甕原離宮、所在地未詳 木津川市加茂町法花寺野とする説 巻4-546題
山背(の国)
(やましろのくに)
畿内五国の一、国府は木津川市山城町にあった 京都府南部(旧京北町を除く京都市以南) 巻3-481、巻6-1050、巻11-2471、巻13-3236、巻17-3907、巻20-4455題(相楽郡関係のみ)
山背道
(やましろじ)
「山背」へ行く道、「山背」を通る道   巻13-3314
和束杣山
(わづかそまやま)
「和束山」に同じ、木材を切り出す山 和束町一帯の山々 巻3-476
和束山
(わづかやま)
恭仁京の東北に隣接する和束の山 同上 巻3-475
(注1) 天平19年(747)に相楽郡にあった「棚倉瓦屋」が石橋瓦窯と確定できたとする新説、田中淳一郎「井手と円提寺」(城南郷土史研究会『やましろ』第21号、2006)参照
(注2) 寛保2年(1742)源誡編『瓶原古今志』四之巻(『加茂町史』第4巻、1997)など
(注3) 明治16年(1883)頃『京都府地誌相楽郡村誌』(同書)など。また、宝永6年(1709)『海阜遺編』所収「瓶原八景詩歌」(同書)に流岡かとする句あり

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