寺号は、三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「浄瑠璃世界」からきています。梵字の阿字をかたどったと言われる池を中心にして、東に薬師仏、西に阿弥陀仏を配した庭園は極楽世界をこの世に表わしたもので、本堂は横に長く九体の阿弥陀如来を安置しています。平安時代には京都を中心にこのような堂も 30 以上あったと云われますがすべて失われ、当時のまま現存するのはここ浄瑠璃寺だけです。
※九体阿弥陀如来坐像は2018年7月から5ヵ年計画で二体ずつ修理中です。
※御朱印、御守の授与は受付されます。
※境内は平常通り入山できます。

・国宝
本堂(阿弥陀堂)、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像
・重要文化財
薬師如来坐像、地蔵菩薩立像(子安地蔵、延命地蔵)、吉祥天女像
本堂前の石灯篭
・史跡・特別名勝
浄瑠璃寺庭園

早春の馬酔木の参道は優しい雰囲気です。
静かな境内に入るとまず左手、三重塔の方向に進み、塔の中の薬師如来に手を合わせ、後ろを振り返り、池越しに本堂の阿弥陀如来に向かって手を合わせます。静寂の浄土世界に入ったような清らかな気持ちになります。

JR「加茂駅」より徒歩約1時間9分。または、コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐ
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