創立は奈良期と伝えられています。本尊は等身大の薬師如来坐像(重要文化財)で、保安年間の造立と推定されています。頭・体の比率が整い、ゆったりと坐す姿は 12世紀の典型的作風を示しています。阿弥陀如来坐像は平安後期の作風を基調とし、 13世紀の保守的な作例と考えられています。

本尊の薬師如来をはじめ、阿弥陀如来二体、不動明王、地蔵菩薩(夜遊び地蔵)がまつられています。唱導御住職奥様の手入れにより、四季折々の山野草も楽しめます。鐘堂奥にはモクレンの大きな古木があります。大仏鉄道の観音寺アバットにも近く、ウォーキングコースとしても楽しめそうです。

事前予約をすれば、本尊を拝観することが可能です。おだやかなお顔のご本尊、山野草の数々は一見の価値ありです。意外と大きな夜遊び地蔵様が、愛嬌たっぷりに出迎えてくれます。

JR加茂駅より奈良交通バスJR奈良駅行き「高田東口」下車、徒歩約2分(約200m) |